― 憲法を変えないよう…がんばりましょう ―
青木悦 空の上から



興亡古代史 東アジアの覇権争奪1000年 小林惠子(こばやしやすこ) 著
例年になく熱中症で搬送される人が増えています。どうぞくれぐれもお身体に注意してください。
それにしても、私たちが今一番苦しんでいるのは、何もかも値上がりして、生活が苦しいということ。それをなんとかなんとかするどころか、日本版CIAをつくって「日の丸」を〝損壊〟するものには処罰を与え、憲法を無視して、武器商人を喜ばせる武器輸出を可能にし、地球温暖化による気候変動対策や地震予知などに関することに予算をつけないで、誰も望んでない「副首都」にばくだいなお金を使い、軍備増強のために、苦しんでいる国民から税金を巻き上げることを可能にし、自衛隊員には「負けるくらいなら死ね」と暴言をはき、国民の大多数が女性天皇賛成といっているにもかかわらず天皇は男性しかなれないと、世界中から女性差別と声が上がっていても数の力で押し通してしまった。高市首相はよっぽど戦前の軍国主義の時代に戻したいようです。
今度の皇室典範の改正で女性天皇を否定していますが、多くの家の神棚にある「天照大御神」は女性です。有名な「魏志倭人伝」に出てくる「邪馬壹国」の卑弥呼も女王。そして、これまで歴代天皇のうち十代八人が女性天皇です。「十代」とは二人の女性天皇が二度在位しているからです。
自民党などの保守派は『女性天皇でも父方に天皇の血筋を引いているから「男系」であり、「万世一系」である』と主張しています。そして、『女性天皇は「中継ぎの役割だった』と言っていますが、推古天皇の在位は592年から628年まで36年間です。とても「中継ぎ」などといえません。
そもそも「父方の天皇の血筋」が「男系」で「万世一系」であるとは限らないと教えてくれるのが歴史家の小林惠子さんの著書『興亡古代史 東アジアの覇権争奪1000年』と「白虎と青龍 中大兄と大海人の攻防の世紀』。古代中国の「唐」と朝鮮半島の「高句麗」「新羅」「百済」は戦争を繰り返し、敗れた国の王族などが日本列島に亡命してきます。「少数勢力ではあるけれど>、新しい武器と文化を持つ民族がやってきて、在来の民族を征服し、土着する。さらにその民族が新しい武器と文化を持つ民族に制服される。列島はこのような幾層もの積み重ねの上に成立しているのである」。
『日本書紀』は八世紀初め、天武天皇の息子舎人親王(とねりしんのう)を中心にして編纂された日本最初の正史ですが、まず小林さんが注目したのは中大兄(天智天皇)の弟とされる大海人(天武天皇)の年齢が『書紀』に書かれていないこと。「息子が父親の年齢を知らないとは考えられない。あえて、天武の年齢を明記しないのは、そこに何らかの理由があるに違いないのである」。そこで調べた結果、兄の天智天皇より弟の天武天皇が三歳年上であることがわかった。つまり、血縁関係はないということ。それは大海人(天武天皇)が中大兄(天智天皇)の娘である大田皇女を妻にしている、「兄」が「弟」に自分の娘を嫁にやるという考えられないことが起きていますが、血縁関係がなければありえます。日本の戦国時代でも自分の娘を有力者の息子に嫁がせ、同盟関係を結ぶということはよくおこなわれました。
小林さんの研究では中大兄は百済武王の息子翹岐(ぎょうき)であり、大海人は高句麗の宰相だった盖蘇文(がいそぶん)で二人とも唐と戦って敗れて倭国に亡命してきました。元から列島にいる蘇我氏一族に対抗するためには、中大兄は高句麗の実力者だった大海人と手を結ばなければならなかったのでしょう。
推古天皇の死後、異母兄弟や叔父、甥が熾烈な皇位継承の争いが起こっていますが、それは実際は兄弟や親族ではないから殺し合いができたということ。そして、そうした事実は隠さなければならないから『日本書紀』では神話という形をとったのでしょう。権力者が歴史書を編纂する時、自分たちに都合の悪いことを隠すのは常套手段です。
平成13年12月、サッカーワールドカップ日韓共同開催を前に天皇記者会見がおこなわれ、天皇(現明仁上皇)は「桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫であると『続日本紀』に記されています」と発言しています。自民党などの保守派も『日本書紀』や『続日本紀』などの歴史書をきちんと読んでみたらどうでしょうか。
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2026年7月26日 坂本鉄平
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