青木 悦 ―福島から
  皆様、おかわりございませんか?
  ここ福島は、朝夕、急に寒くなり、石油ストーブをつけています。
  東京から来て、あの酷暑、暑いことへの対応ばかりしていて、寒さへの準備、全部後手にまわっています。
  花たちは秋の訪れと、その秋は短いことを教えてくれていたのに ……。
  11月前後、東京近辺に4〜5回、それぞれ一泊で行きます。いくつかの講座や、講演会を企画した方たちが、日程をすり合わせてくれて実現しました。一泊二日で、3回講演なんて、けっこうきつい日程もありますが、何とかして交通費を捻出して私を呼ぼうとしてくださる、そのことがうれしいです。
 福島市の放射線量はあまり変化がなく、1号機〜4号機までの状態、水量が減っただの、燃料プールに物を落としただの、ひとつひとつにドキン、ドキンとしながら過ごしています。そんな不安を小さな花がいやしてくれます。
 それにしても今年、赤トンボをうちの近所では見ないのですが、まだ早いのでしょうか?
                                                       青木 悦
 気がついたら曼殊沙華
 赤まんま(犬蓼=イヌタデ)もひっそりと
 最寄り駅の土手にひっそりと月見草(オオマツヨイグサ)
 庭のあちこちにこぼれ咲いたケイトウ
 間引くなんてかわいそうでとてもできず、放っておいたらトラの尾(タイガーのしっぽ)が群生!
 母が7.8年前に植えたクジャクソウ
 種を蒔いた覚えもないのにちらほらとマツバボタン
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