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-いじめの中で苦しむ子ら-
ほんとうの友だちが欲しい
終章 私たちの決断の時
「管理教育反対とか、管理はいけない 工事中
現実を乗り越える力をこそ
子どもたちに命の大切さを「指導する」ためには、まず自分たちが、自分たち大人の生きる場が命を大切にする場であるのかどうかを見すえるべきではないでしょうか。「指導」として、どんなに熱心に規律」を教えても、子どもたちの生きる場は教室だけではないし、家庭だけでもありません。
そして大切なことは、子どもたちは「指導」する時の教師だけを見ているわけではないということです。
現実を乗り越える力を伝えること---これが今の「教育」の場に一番求められていることだと私は思います。未来を創る力を教えられないまま、大人の作ったルールのみを押しつけられ、その中で何とか「自分」の存在を確かめたくて、必死で自分より弱い存在をさがし出す、それが「いじめ」現象ではないかと、私は思います。「自分」の真の力、「自分」のすばらしさ、それを一人ひとりの子どもに感じさせることが、一番の急務でしょう。そのためには思い切って、私たちは序列と点数から離れるしかありません。もうそろそろ、その決断をしなければ……。
( この本は絶版のため、興味のある方は図書館でさがしてみてください )