青木 悦　―福島から

　「フクシマはいつも三月　夏も冬も　今日も明日も　いつもあの時」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（馬目弘平　2015年１月「朝日歌壇」）
　
　そう、また３月１１日が来ました。
　私たちにとって３年目の福島です。
　まわりの山々はまっ白な雪、吹く風も冷たくまさに「春は名のみ」です。花の写真もまだとても少なくて困っているのですが、更新します。あんまり長い間更新しないので、「悦さん、体調お悪いですか？」なんて連絡をいただきます。
　そのとおりで、去年１２月から１月、２月の三ヶ月間、体中の筋肉(息子はぜい肉という）が固くなって歩くのもつらく、微熱、吐き気、などで苦しみました。検査では特に何もなかった（脳は調べていませんが）ので、極度の疲労ということでした。
　３月の声を聞いて、ずいぶんラクになってきましたが、まだ庭仕事も満足にはできません。少しの花を見てやってください。そして、いつものように大好きな人の歌を載せさせていただきます。

　　　　　　　 かなしみの数だけともる仮設の灯
　　　　　　　　　　　　 ちさくこぼれて雪の降りつむ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（美原凍子　2015年１月「朝日歌壇」）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2015.3.11　青木　　悦

　母の部屋の前にまたいつもの福寿草がさきました。咲くと光る花です。

　以前から欲しいと思っていた侘助をやっと購入できました。下のほうにヤブコウジがそえられていて、四万十市の故郷の山にいっぱい生えていたのを思い出しています。背景はまだ雪です。

　一番先に春を知らせてくれるクロッカス。去年よりもたくさん咲きました。

　春が待ちきれず、近所のホームセンターで買った花を寄せ植えしました。この作業だけで翌日寝込みました。

　今年もあちこちにこぼれ花が咲いています。これは去年のビオラ。私はこのこぼれ花が大好きです。

「フクシマは　いつも三月　」

　初めてのクリスマスローズです。うつむいて咲くのであまり好きではなかったのですが、思ったより豪華です。

　去年の秋部屋の前に植えた節分草が、節分をはるかに過ぎてからやっと咲きました。

　まだまだ固いつぼみの雪割草です。花が咲いたらまたアップします。

　私たちは三里塚の小泉さんから野菜を宅配してもらっていますが、毎年その中の八ツ頭をひとつ水栽培します。今年もぐんぐんと葉っぱを伸ばしてくれて、見るたびに元気がでます。

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