青木 悦 ―福島から
 雪に悩まされた冬でしたね。
 皆様 お元気ですか?
 私たちは、お正月ごろは比較的暖かい冬でよかったねと話していたのですが、節分を過ぎてから、2回、まとまった雪に降られました。
 最初の雪が30センチほど残っているところへ、また40センチの大雪です。気温が低くて解けないので氷になってしまい、鉄平は道路の雪かき(氷かき)にツルハシを出して、たたいていました。
 ただ、この辺はいいなと思えるのは、どこかの車が氷のわだちにはまってタイヤが空まわりをしはじめると、どこからか、シャベル、ツルハシなどを持った人がワラワラと現れて、みんなで車を助け出します。雪かきも、うちの庭まで外の人が手伝ってくれて、感激しました。
 しかし、寒さに負けて、悦も鉄平も2月末に39度を越す熱を出し、ふたり仲よく病院がよいでした。
 鉄平が高熱を出したのは30数年ぶりです。何か、天変地異が起こらねばいいのですが。
 2億4000万ベクレルもの高濃度放射能汚染水がもれていた(2月21日)なんてニュースばっかりで、これ以上の天変地異は無いとは思いますが……。
 福島はそれでも もうすぐ3年目を迎えます。どんな顔をして その日をすごそうかと、オロオロしています。
 何も進まず、ただながーい時間と、汚染水のみ流れていきます。
 深い雪、その下の花、ほんの少しですが、3.11の前にHPを更新します。
                                                          青木 悦
何だか、ことのほか、厳しい冬でした
雪の重みで枝は折れるし、この雪の下のチュウリップの芽や水仙のつぼみどうなっているんだろうと、眺めました。
2月半ばお隣の山形県に出かけました。思いがけずいいお天気に恵まれて、山形新幹線の中から雪景色を撮ることができました。「きれいだねー」と悦が言うと、鉄平が鼻をヒクヒクさせておりました。こういう雪景色は美しいのですが……我が家の庭の雪景色は
せっかく咲いたサザンカも雪の重みでつぶされそうでした。でも花は落ちませんでした。
ハクモクレンの蕾もまだ固いのですが、天に向かって細い枝をいっぱいのばしています。春が待たれます。
 政治的にも季節としても厳しい寒さでした。雪が解けた部分でその翌日、福寿草が目も覚めるような花を咲かせてくれました。
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