青木悦　―福島から

　いよいよ12月になりました。
　みなさま　お変わりございませんか？
　福島は例年より暖かい入冬ですが、こころは寒々としています。政府って、ここまで勝手なことができるのでしょうか。いくら選挙で勝ったとはいえ、選挙制度そのものが問題ありなのに……。
　庭は冬枯れです。でも、いつも思うのですが、植物は季節の終わりに一層あでやかな姿を見せてくれます。それを見ると谷村新司さんの曲「昴（すばる）」の一節、「名もなき星たちよ…せめてあざやかに、その身を終われよ……」を思い出します。
　東京電力福島第一原発では、燃料棒のとり出しが始まって、私は心臓をバクバクさせて見つめています。そのせいか、不眠に悩んでいます。
　どうか、皆さま、よいお年を（と言うのも、何かシラけるけど……）。
　自分を励まして、朝起きています。そして庭のすみっこを見ると、クロッカス、水仙の芽が出ていて、沈丁花はつぼみをほんのり赤くしていて、やっぱ、ガンバロウと思えてきます。
　とりあえず、ガンバロウ!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　青木　悦

母屋との間の狭い庭に、とても枝ぶりの美しいナンテンが実をいっぱいつけています。お正月に枝をいけるつもりですが、この枝は伐れません。ナンテンは庭の中あちこちにありますから、そっちからとるつもりです。

　吾妻連峰はてっぺんからだんだん白くなっています。

　いつものようにリンゴＩは元気に実ってくれました。早く食べたいなぁ……

「エイ　ヤッ！」と自分を励ます日々

ヤマブキの小さな黄色い葉っぱは、光が当たるととてもきれいです。

誰が植えたかわからないマリーゴールドが庭のすみに5,6株咲きました。上から見ると花に濃淡があってきれいです。

友人が悦への〝お歳暮〟といって、シクラメンを買ってくれました。東京で買うより5分の1ぐらいの値段だと言って喜んでたくさん買ってくれましたが、毎日陽に当てるために出したり入れたり、部屋が熱いとまずいので、寒くてもストーブをつけなかったり、結構たいへんです。友人は私を痩せさせようとしているのかと、悦のつぶやきです。

ユキヤナギの紅葉も濃淡があって意外に美しいです

鉄平がメチャクチャな刈りこみをしたわりには、ドウダンツツジも美しく燃えるようでした。

まわりが枯れていく中で、サザンカが少しずつ咲き始めました。とても元気づけられます。

足元にはあちこちにサフランが咲いてくれました。うっかりしてると、ひっそりとその生を終えています。